一つ前にお話しした、中庭でお客様をお迎えする亀たち。
そんな亀と小糸川温泉には意外な出会いがあったのでした。
それは小糸川温泉の開業日のことでした。
創業者 髙橋政次郎は開店当日の朝、どんなお客様にも気軽に立ち寄っていただきたいとの思いから、玄関のドアを開放して待っていました。どこのお店にとっても開業の日は不安と期待でいっぱいの日。一人目のお客様を今か今かと待っていました。
そして、ゆっくりと玄関に足を踏み入れた一人目のお客様。ドアを開放していなければ、このお客様がご入店されることはなかったでしょう。一人目のお客様には大変当店を気に入っていただけたようで、いつの間にか、従業員として皆様を迎える立場になりました。
そうです。一人目のお客様、それは一匹の亀だったのです。
今日も一人目のお客様は家族と一緒に従業員として、皆様のお越しを心よりお待ちしております。
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